引き続きアメフト世界選手権日本代表帰国会見のコメントです。今回はWR栗原嵩選手とともに大会ベストイレブンに選出されたOL勝山晃選手です。
アメリカ、メキシコと戦ってオフェンスラインとしてはある程度テクニックは通用していたので、そこは評価できると思うが、オフェンス全体としてみると、結局点がとれていない。
アメリカ戦でいえばオフェンスのフィジカルがもっと必要で、オフェンスラインももっとフィジカルがあればもっとランプレーが有効に出せたと思うし、それによってゲームプランも劇的に変わってきて、もっと有利に試合を進めることができたんじゃないかと感じています。
オフェンスラインは8名のうち7名が初選出というなかで、アメリカ、メキシコにここまで通用したことは、自分たちにとってすごく自信になる。
しかし、アメリカに勝つことを目標にしてきたのに結局完敗した。それに関しては、皆闘志をもち次の大会にむけて意気込んでいるので、ここからずっとアメリカを意識して4年間続ければ、フィジカル面でもテクニック面でも向上していくと思う。次の大会こそアメリカを倒せるように一人一人が意識をもって向上していく必要があるんじゃないかなと思います。
Q.メキシコも相当強かったと思うが、メキシコとアメリカ、対戦してみての1番の違いはー
メキシコとアメリカでDLのタイプが全然違った。
メキシコはフィジカルがあって、当たってからOLをなぎ倒すタイプのチーム、アメリカはDEはほぼオープンラッシュで、それでもキャリアがぬけてきたらLBがタックルという形だった。
脅威として感じるのはアメリカのDL。スピードが脅威だった。
Tの立場でいうと、スタートした時点での歩幅の違い(一歩スタートした時点でもう真横にいるような)を感じた。
Q.オフェンスラインは総じて通用していたと思うが、決勝のアメリカ戦でパスを投げなければならないシチュエーションで高田選手がかなりのプレッシャーをあびてファンブルしてしまうシーンがあった。オフェンスラインとして思うところはー
大事な試合終盤になるにつれてファンダメンタルが崩れてきていることを痛感した。
日本のDE相手だと出来ていても、自分より強い相手と対戦していると、ファンダメンタルが崩れ、相手からプレッシャーがかかりサックなどにつながってしまう。
1試合を通してファンダメンタルを崩さないためには、日本でそこを培っていくことは難しいが、対戦相手が日本人だけを想定していては次外国人と対戦したときにまた同じことが繰り返されてしまう。今回アメリカと対戦した自分たちが、次アメリカと対戦することをずっと意識し続けて4年間やるしかないと思う。
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次回は砂川敬三郎選手のコメントをご紹介します。
森清之ヘッドコーチのコメントについてはハドルマガジン8月号に掲載されています。ご一読ください!