世界選手権日本代表45名が決まったのは6月14日の壮行試合翌日です。
そこから2週にわたり45名での練習が始まりました。
ですが、最終45名には残ることができなかったものの、再招集され、最後まで練習に参加した選手が2名いました。
LB林直輝選手(パナソニック)と、もう一人は日本大学4年生のWR岩松慶将選手です。
6月27日、日本代表壮行式。
当然ながら岩松選手は新しい日本代表ユニフォームを着ることはできません。隅の方で様子をみつめています。
その姿は、日大でもコーチを務める長谷川昌泳レシーバーコーチもみていました。
「あいつ、さみしそうにひとりポツンといましたね。」
ですがそのあと、45名の選手とコーチ・スタッフによる写真撮影のときのこと。
撮影の準備を率先して手伝う岩松選手の姿がありました。
いったいどんな気持ちだったのかな?
岩松選手は最後の最後まで全力を尽くしました。
最後の日もナイスキャッチ連発。
オフェンスメンバーからは「ナイスキャッチ!」ディフェンスメンバーからは「岩松、上手くなったなー」と賞賛の声がとびます。
長谷川コーチは今回の人選についてこう言いました。
「あいつは本当にボールを落としません。日大でもあんなにキャッチ数が多いのに落としません。ただ代表45名となると、捕球能力にプラスして武器になる何かが必要なんです。」
45名の代表入りにあと一歩足りなかった理由は本人にも伝えられたようです。
最後の練習を終え、プレーブックを返却した岩松選手は
「残念です!悔しいです。リターナーでももっと成長しないとだめですね。でも最後まで練習に参加できて本当によかったです。たくさんのことを学んで成長できました。あと、普段日大で長谷川コーチから指導を受けられることがつくづく恵まれてるなと思いました。4年後はダントツで選ばれるようになります!!」
その表情は悔しさと同じくらいの充実感に満ちていたように思えました。
最後に日大の先輩林雄太選手と。
最後に素敵な笑顔が見られて良かったです。
4年後は一緒に代表入りできたらいいですね。